2007年5月21日月曜日

「期待規準」の要約

鈴木孝夫さんが『ことばと文化』で説明した第3種名の隠れた規準は期待規準です。僕の要約は
或る比較文で、何が「大きい」か「小さい」かなどは話者の期待によって違う。つまり、隠れた規準は対象に対する自分の期待だ。同じ物を他の観点から見れば、期待が違ったり無かったりするため、判断が違う。そこで、別の形容詞が使われているこの比較文は「期待規準」を持つ種の文である。

あとは2種があって、それから「日本を考える五つの話題」に戻そうと思います。僕はあまり言語学に詳しくないけれど、しばらく休んでからいつか鈴木孝夫さんのエッセーを読み続きたいと思います。

「比率規準」の要約

「種の規準」を続いて、「比率規準」です。
或る物体を英語で「tall」と言う時には、地面からの距離だけを問題するのではなく、その物体の幅と高さのい比率も問題する。例えば、同じ高さの建物があっても、幅の狭い方が「tall」として見られやすい。このような、物体の或る性質を暗黙に他の性質が規準としてに比べる形容詞は、「比率規準」を持つ形容詞と呼ばれている。

2007年5月20日日曜日

「種の規準」の要約

比較文で5種の隠れた規準を鈴木孝夫さんが『ことばと文化』で説明します。今回要約しているのは、その第一の「種の規準」です。
潜在的比較文で暗黙の比較規準はいくつかの種類があり、その中で最もよく使われているのは種の規準である。何か或る事物を「大きい」か「長い」かと言う時、その事物の平均的な大きさが規準として考えられる。そうではない時、「何々としては」のような表現で明示することが必要だ。

2007年5月15日火曜日

日本国ビザ、どのぐらい時間がかかる?

ここ5年間、NTTコミュニケーションズのアメリカにある研究子会社に勤めています。社長が僕を日本の本社に移転させて頂いていますが、もう3ヶ月になってしまって就業ビザを取るのに結構時間がかかるようです。もし職業ビザを取る経験がある方がいらっしゃれば是非聞けるとありがたいと思います。

「潜在的比較文と明示的比較文」の要約

先ほど要約した「相対的形容詞と絶対的形容詞」を続いて、今回は「潜在的比較文と明示的比較文」です。
「長い」や「大きい」のような二つ以上の事物の間にある関係を表現する相対的形容詞を使う文は、潜在的比較文と明示的比較文に分けられる。例えば、「AはBより大きい」などと言う時、比較の規準はBだとはっきり示しているため、「明示的比較文」と呼ばれる。一方、象を単に「大きい」と言った時、話者が無意識に他の動物と比較している必要がある。比較の規準を言わずに相対的形容詞を使っているこのような文章は「潜在的比較文」と筆者に呼ばれている。

備考: 潜在的=latent (hidden) 潜在的比較文=hidden comparison
     明示的=explicit      明示的比較文=explicit comparison

「相対的形容詞と絶対的形容詞」の要約

形容詞の内容の相違」を続いて、今回は鈴木孝夫さんの『ことばと文化』から取った「相対的形容詞と絶対的形容詞」を要約します。
同じ品詞であっても形容詞を大きく分けると二つの種類になる。一つは、「赤い」のような事物の性質を表す形容詞である。見るだけで、それ以上何も情報が要らず、「赤い」と判断できる。このような形容詞は「絶対的形容詞」と呼ばれている。その反面、もう一つは「長い短い」や「大きい小さい」のような対象が他の何かとの比較を表す「相対的形容詞」である。何かを「大きい」と判断するため、話者が規準を持っていなければならないという形容詞だ。

備考: 絶対=absolute 絶対的形容詞=absolute adjective
     相対=relative  相対的形容詞=relative adjective

今度は「潜在的比較文と明示的比較文」で、お楽しみに。

2007年5月9日水曜日

「形容詞の内容の相違」の要約

鈴木孝夫さんの『ことばと文化』を読み続き、今第3章「かくれた規準」をよんでいます。さっきと同じように、全てを英訳する時間はないし、またはその必要もなさそうで、かわりにエッセーの内容を要約します。今回は「形容詞の内容の相違」です。
 形容詞は、事物の性質を文字どおりに形容すると思われているようだが、実はそうではない場合が少なくない。性質を表していない形容詞がある。例えば、「遠い」「近い」という形容詞は対象の性質を表すのではなく、対象と話者の距離関係を表す。他の例では、「珍しい」の場合、性質自体ではなく、或る性質の希少を形容する。つまり、同じ「形容詞」というカテゴリーの言葉の中でも、どんなことを表すかは、言葉によって違う。

それでは、今度は「相対的形容詞と絶対的形容詞」です。

2007年5月5日土曜日

『ことばと文化』全書が既に英訳!

「役割の固定化と一元化」を翻訳してから気が付いたのですが、鈴木孝夫自身が自分の『ことばと文化』を英訳して『Words in Context』で出版されたようです。 読んだことはありませんが、私の翻訳より筆者の翻訳が自分の考えをはっきり伝えるはずです。

とにかく、翻訳してみてよかったと思います。楽しかった以上、いい勉強でした。

2007年5月1日火曜日

「役割の固定化と一元化」の翻訳

ここ数ヶ月栗岡先生がチューターで教えて頂いています。それで、スリーエーネットワークの『日本を考える五つの話題』を日本語教材で使っています。

その中、鈴木孝夫の一つのエッセーが特に気に入れて、栗岡先生のおかげで翻訳できました。そのエッセーは、鈴木孝夫さんの『ことばと文化』の本にある「役割の固定化と一元化」というエッセイでした。『日本を考える五つの話題』に載せているのは原文のエッセーの一部だけで、原文の『ことばと文化』から中略された部分を先生が取ってくださって完成できました。
PDF方式:
「役割の固定化と一元化」の英訳

DOC方式:
「役割の固定化と一元化」の英訳

結構手間がかかりましたが、他の日本語学生に役立てれば嬉しく思います。もし読んだら、コメントしてくださったらありがたいです。