2007年8月10日金曜日

『言葉は時代を映した文化・「乱れ」ではない若者言葉』の要約

今週、『日本を考える五つの話題』の『言葉は時代を映した文化・「乱れ」ではない若者言葉』とのエッセー(25ページ)を読みました。以下は僕の要約です。
 「ら抜き言葉」や「若者言葉」が貧弱で品のない言葉として年長世代に批判されており、日本語の「乱れ」だと主張されている。しきし、「ら抜き言葉」は最近出てきた流行ではない。西日本を中心に戦前から使われているそうで、当時の若者はもうおばさんやおじさんになっている。その上、「若者言葉」ははっきり定義されていない。例えば、よく挙げられている「~とか」「~なんか」「~みたいな」などのあいまい表現は、大人の「~と言いましょう」「~という見方もある」「私個人の意見と致しましては」などのあいまい表現と同じ役割を果たしている。いずれも相手との対立を避け、強調性を重んじる表現だ。つまり、若者が使っている言葉は「揺れ」や「乱れ」ではなく、日本語全体を構成している。全国各地方の方言、数々の外来語、伝統的な言い回しなどを組み合わせている個々の言葉が独自の文化を形成しているように、若者が使っている言葉も「若者言葉」という文化を形成しているのであり、日本の中にあるもう一つの文化にすぎない。

英語での若者言葉がなぜかイライラしますが、筆者である藤生竹志氏の意見は英語にも当たる気がします。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

社会人がよく使う「オトナ語」という、変な日本語もありますよ。
以下の本で紹介されています。

NOVAうさぎのオトナ語の英語 (Nova books)
NOVA (著), ほぼ日刊イトイ新聞 (著) 1,050円
英語もあるし、内容もいいとこどり

オトナ語の謎。 (新潮文庫)
糸井 重里 (著), ほぼ日刊イトイ新聞 (著) 580円
オリジナルの文庫版